大善と小善を考える
みなさんこんにちは
10月の初めに ジム
に行っていることをお話したと思うのですが、それからも、週2回、いけない時でも週1はジムに行っています
成果は・・・なんとさらに10月の時よりも体重が3キロ太りました
うーんなぜ?筋肉はついてきてる実感はあるんです
でもやせない
どんどん体が大きくなっています
妻からは『どこ目指しているの?プロレス?相撲?マッチョは嫌よ。』と冷たいお言葉・・・
うう…痩せたい…
さて気を取り直して、今回は仕事塾をお話していきたいと思います。
みなさん、 『大善と小善』 という言葉はお聞きしたことはありますでしょうか。
この言葉は戦国武将の武田信玄が、『小善は大悪に似て、大善は非情に似たり』と語ったといわれています。
この言葉は、企業経営の時にも考えなければならない言葉であり、京セラ創業者の稲盛和夫先生が多くお話しています
私も先日この考え方を改めて感じることがありました。
この言葉は本当に大切な意味を持っているものですので是非お伝えしたいと思い、今回のタイトルにさせていただきました。
まずは、稲盛和夫先生のオフィシャルサイトでは以下のようにお話しています。
小善は大悪に似たり
人間関係の基本は、愛情をもって接することにあります。しかし、盲目の愛であったり、溺愛であってはなりません。
上司と部下の関係でも、信念もなく部下に迎合する上司は、一見愛情深いように見えますが、結果として部下をダメにしていきます。これを小善といいます。表面的な愛情は相手を不幸にします。
逆に信念をもって厳しく指導する上司は、けむたいかもしれませんが、長い目で見れば部下を大きく成長させることになります。これが大善です。
真の愛情とは、どうあることが相手にとって本当に良いのかを厳しく見極めることなのです。
稲盛和夫先生はここでは上司と部下に例えてお話をしています。
私は、このお話は家族経営を行っている方により強く考えていただきたいと思っています。
なぜならば、上司や部下の関係の中に家族という血のつながりを持っていることによってこの考え方通りにならない事情が多いと感じているからです。
いま多くの経営者が抱えている問題は事業承継であり、その多くが、現経営者の子供への承継ではなないでしょうか。
私もそのような承継問題のご相談を受けるのですが、一番問題だと感じているのが、先代の経営者が、承継する後継者に本当の想いを伝えていないことです。
『本当はこうしてもらいたい』『なんで言ったことをやらないんだ』と思っていても、話せないでいる。ということが多々見受けられます。
さらにいけないのは、通常の社員にはいっているのに、いざ自分の家族という立場になると言わない。といった具合です。
気持ちはわかります。
家族はそれぞれいろいろな考えがあるので、言いたいことが言えない状況や、踏み込んではいけない領域みたいなものも近いからこそ感じ取ってしまい言いたいことを躊躇するということは在ると思います。
では、稲盛和夫先生が言っていた『大善と小善』を考えてください。
先生が言う『溺愛』になっていませんか?
実際に経営者の家族が会社にいること自体が、他の社員からすれば、それだけで『特別』な状態になっていることを感じなければなりません。だから、他の社員以上に厳しい目で指導しなければいけないと考えます。
目の前の子供がかわいいからと何も言わないことは、『デパートでおもちゃをほしいがっために駄々をこねてる子供に泣かれるのが嫌ですぐに買い与えること』と一緒だと思います。
厳しいことを言っていると自分も思います。
しかし、それを言える時に言わないと後継者が経営者になった時にそれ以上の厳しい状況になることを考えなければなりません。
実際にそのような状況になった、またはなりつつある方を幾度もなく見てきました。
本当にこの問題は根深く難しいものです。
『かわいい子には旅をさせよ』『獅子の子落とし』ということが昔から言われておりますが、それができるのも、事業承継を行っているその時が一番効果的だと思います。
ぜひ、思い当たる方はもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
ではまた!